イギリス3
「イギリス・シンドローム」(林信吾 KKベストセラーズ)という本を読んだ.イギリス礼賛本が蔓延しているのを憂えて,より正しいと思われることを示そうとしている.
出版界におけるイギリスブームというのは,70年代と90年代にあったが,70年代の方はまだイギリスのことを理解して書いてあるが,90年代のときは無茶苦茶だというのが趣旨である.
やり玉に挙げられている著者は,林望,杉山慎策,菊地哲郎,マークス寿子,田村明,宍戸修,渡部昇一,ヤン・デンマン,宇野正美,長谷川如是閑などである.比較的問題が少ないとして扱われていると思われるのは,徳富みちこ,木村治美,北村汎,古森義久などである.
基本的には,イギリスといってもいろいろな階級があり,全く違う国民であるといっても良いくらいなのに,アッパーミドルクラスくらいの生活を見て,故意か過失か,すべてであると思ってしまうのが問題のようである.その理由の1つは,このクラスの人間が,外国人の扱いが上手いということであろう.
面白いジョークがあった.「禁止されないことはなんでもする英国人,許可されないことはなにもしないドイツ人,禁止と許可をめぐってもめてばかりいるフランス人,禁止も許可も関係なく行動するイタリア人」である.ついでに著者はもう1つ付け加えている.「禁止されなくとも自主規制する日本人」である.
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