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2006.08.31

光触媒

 「光触媒とはなにか」(佐藤しんり 講談社)という本を読んだ.光触媒の原理,用となどが書いてある.
 光触媒として働くのは,基本的に酸化チタンのようである.これには,正方晶形のアナタースとルチル,斜方晶形のブルッカイトがあるが,主として,アナタースが使われるようである.光触媒の原理は,よくわかっていないようであるが,要するに,触媒の表面に反応物が吸着されて,解離し,エネルギーバンド構造が変化して,反応が起きやすくなるるということのようである.最近は,酸化チタンを白金に固着させた,新しい光触媒とうのがよく使われるらしい.
 ホンダフジシマ効果というのがあり,光で,水が水素と酸素に分解される現象をいう.しかし,エネルギー的には3%程度の効率しかない.
 現在使われている主な用途は,次のようなものである.セルフクリーニング,消臭・脱臭,抗菌・殺菌,防カビ・防藻,空気の浄化,水質の浄化,曇り止め,汚れ防止などである.最後の2つは,酸化チタンは光があたると超親水性になる性質を使ったものである.

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2006.08.29

政策秘書

 「政策秘書という仕事」(石本伸晃 平凡社新書)という本を読んだ.銀行員,川田悦子の政策秘書をやり,現在は弁護士をしている著者が,秘書時代の話を書いている.
 議員の給料は,文書通信費などを含めて月額約230万円で,政策秘書は年額750~1130万円,第1秘書が710~1110万円,第2秘書が530~810万円だそうである.
 議員は,質問主意書を議長に提出できる.それは,内閣に転送され,7日以内に,各省庁が答弁書を作成し,内閣法制局の審査を受けた上で,閣議決定をして,答弁書として返される.提出してから,転送されるまでには1両日かかる.年間200~300件くらい提出される.
 公設秘書制度ができたのは,1947年で,事務補助員と言われていた.48年に秘書になり,63年に2人になり,93年に3人になった.政策秘書になるには,資格試験を受けるか,4つの条件(司法試験,公認会計士,国家公務員I種試験合格者など,博士号取得者,会社などに10年以上在職し著書がある,公設秘書歴があり政策担当秘書研修を受けた)のどれかにに該当する者は審査認定者となる.資格試験の合格率は5%弱である.現在,参議院の政策秘書は227人いるが,その内資格試験合格者は24人だそうである.配偶者は秘書になれないが,親子ならなれる.
 国会内には議員食堂があるが,しょうが焼きが¥910だそうである.その他に,中央食堂,蕎麦屋,軽食堂がる.議員会館にも食堂があるが,きつねうどん¥500,国会弁当¥850だそうである.国会内の銀行は,りそな銀行だそうで,衆参両院にそれぞれ支店がある.
 選挙の票読みは,A(入れるといった人),B(決めていないが激励する人),C(選挙に興味がない人),D(別の候補に投票すると決めている人)に分けて,Aを勘定する.Bは,電話での運動などをする.

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2006.08.27

PDF

 「PDF HACKS」(Sid Steward(千住治郎) オライリージャパン)という本を読んだ.PDFで,文書を作成,管理,利用するためのいろいろなハックが書いてある.何かやりたいときに参照するような本なので,一般的に参考になりそうなことだけ,紹介する.
 PDFは,コンパクトにプラットフォームフリーで文書を,記録するものと思われているが,現在は,ブックマーク,しおり,HTMLでのリンクなどいろいろな機能を持っているようである.ゲームまでできるらしい.アドビのソフト以外でも,フリーでいろいろと操作できるソフトが出ている.
 PDFには,スマートフPDFとダムPDF,その中間のクレバーPDFという形式があり,スマートの場合には,文書の構造も保持しているので,ソースファイルを復元できるが,ダムの場合は見栄えだけが復元できる.クレバーはその中間である.
 アクロバットリーダは,多くのプラグインから構成されており,必要な機能だけをロードすれば,起動が速くなる.
 PDFを扱うために,紹介されているフリーソフトに,pdftkというのがあったが,日本語への対応は不十分なようである.これは,基本的には,元の文書を復元し,PDFのいろいろなパラメータやメタデータを取得できるというもののようである.これと,JabaScript,Perl,PHPなどのスクリプトとその他のフリーのソフトを組み合わせて,キーワードのリストを作ったり,htmlファイルにリンク付きの目次を作ったりということができるそうだ.
 PDFには関係ないが,GraphVizというグラフを書くソフトが紹介されていた.

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生体電気

 「生体電気信号とはなにか」(杉晴夫 講談社)という本を読んだ.ガルバニによる生体電気の発見からはじめて,その後の研究の進展について書いてある.現在は,脳などの研究に主体が移り,下火だそうである.
 ガルバニと同じころボルタも興味を持ったが,こちらは物理的な話が主で電池を開発した.
 生体電気の最初の成果は,筋肉の表面2カ所に電極を置いても電流は流れないが,表面と切断面におくと流れるという損傷電流の発見であった.これは,細胞膜の内外で正負の電荷が向かい合っているが,切断することにより,その両方に触れることになるからである.細胞では,外側が+,内側が-に帯電している.電位差は,100mVくらいである.
 神経には高等動物の有髄神経と下等動物の無髄神経がある.有髄神経では,神経繊維を髓鞘が取り巻いているが,2mmおきにランビエ絞輪という繊維が露出している部分がある.信号は,このランビエ絞輪を飛び飛びに伝わるそうである.神経繊維は電線のようなものと思っていたが,違うらしい.無髄神経では,電線のように伝わる.このため,伝達速度が高等動物では速くなる.細胞の内外の電荷が向き合っているので,コンデンサーのようになっており,その充電中だけ電流が流れる容量性電流である.細胞膜にはタンパク質でできたイオンチャンネルというのがあり,イオンを選択的に通過させる.これにより,活動電位が発生する.関係するイオンは,Na+とK+である.
 フグ毒のテトロドトキシンは,Na+チャンネルを物理的に閉じてしまい,活動電位の発生を抑制するために,死亡する.
 活動電位は,シナプスによりコントロールされるが,シナプス間の情報伝達はアセチルコリンにより行われる.その仕組みは,次のとおりである.1.アセチルコリンは固まり(量子)として存在する,2.この量子は,熱運動している,3.量子が細胞膜内側に衝突すると,融合が起きて,細胞外(シナプス間隙)い放出される,4.後シナプス膜で微小活動電位を発生する,5.放出はランダムに起きるため,単位終板電位の整数倍でピークを示す,6.すると,量子が放出される確率が大きくなり,活動電位も大きくなる,7.確率の増大には,Ca++が必要である.これらに関する研究は,第2次世界大戦中にシドニーのカネマツ研究所という兼松江商が設立した研究所で主として行われた.運動をして,筋肉が疲労するのは,アセチルコリンの再合成が間に合わなくなるからである.発電魚の発電は,このような細胞が直列と並列に沢山並んでいるので,電圧,電流ともに大きくなる.
 戦時中に使われた電気パン焼き器を作るには,電極間隔を10cmほどにするのが良い.これで,電位勾配は10V/cmになる.活動電位が100mVなのに大きなイオンを動かせるのは,細胞膜の厚さが薄く,電位勾配が20万V/cmくらいに大きくなるからである.

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2006.08.25

ユダヤ人

 「私家版・ユダヤ文化論」(内田樹 文春新書)という本を読んだ.ユダヤ人は何故迫害されるのかということについて書いてある.
 はじめに,ユダヤ人の定義についての議論があるが,結論は定義できないということのようである.消去法によれば,ユダヤ人とは,国民名,人種,ユダヤ教徒ではない.ユダヤ人とは,人々がユダヤ人だと思っている人のことであるが,ユダヤ人と非ユダヤ人のセットの概念でしかあり得ない.
 エンサイクロペディア・ジュダイカというユダヤに関する全16巻の百科事典があるそうである.ユダヤ人と日本人は起源が同じであるという,日楢同祖論というのがあるそうである.スコットランド人のノーマン・ナクレオドが言い出したらしい.その後,中田重治,佐伯好郎,小谷部全一郎などの,キリスト教に造形の深い日本人が推進したそうだ.目的は,日本の卓越性を示そうとすることであった.
 陰謀史観というのは,単純に結果はある原因によって起こったと考えるペニーガム法による解釈のことである.陰謀の黒幕を英語では,オーサーというそうだ.反ユダヤ主義の文書で基本になるのは,19世紀後期に作られた「シオン賢者の議定書」だそうだ.
 結論は,すでに遅れて登場するもの,反ユダヤ主義者はユダヤ人を激しく欲望していたという2つの言明から読めることだそうである.

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2006.08.22

韓国

 「”日本離れ”できない韓国」(黒田勝弘 文春新書)という本を読んだ.韓国人の対日感情の由来と現状を書いたものである.
 韓国がいまだに反日感情を持っているのは,1945年に独立したときに,自力で日本支配から脱出できなかったからで,それが恨になっている.
 韓国はあった歴史よりあるべき歴史が好きである.
 日本に一度勝ちたいという感情があるので,スポーツでも竹島でも頑張り,元気のもとにしている.
 韓国は,昔は8つの道に分かれていたが,その地方の気質は,次のように言われている.平安道:猛虎出林,威鏡道:泥田闘狗,黄海道:石田耕牛,江原道:岩下老仏,京畿道:鏡中美人,忠清道:清風名月,全羅道:風前細柳,慶尚道:泰山?嶽と言うそうである.江原道は南北に分かれているが,それより前が北,後が南である.
 金日成と朴正煕は,同じくらいの年だが,金日成は反日,朴正煕は親日で,陸軍少将までやった.
 日本で起きた2つの拉致事件(金大中と日本人)は,韓国も北朝鮮も日本を外国と思っていないから起きた.
 朝鮮半島の日本にとっての価値は,大陸との境界になっていることである.孤立を恐れて,アジアに深入りしすぎてはいけない.

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自殺

 「STOP!自殺」(本橋豊,高橋祥友,中山健夫,川上憲人,金子善博 海鳴社)という本を読んだ.科研費でやった,国連/WHO,フィンランド,アメリカ,英国,中国,スウェーデン,フランス,オーストラリアの自殺予防対策の調査報告である.
 予防医学では,1次予防から3次予防という考え方がある.それぞれ,プリベンション,インターベンション,ポストベンションというそうである.自殺の場合の3次予防とは,集団としての話になる.
 新聞,テレビなどのマスメディアでの自殺に関する報道と直後の自殺率には,有意な関係があるそうである.
 自殺防止プログラムの主なものは,英国のレイを見れば,次のようなものらしい.ハイリスクグループへの介入,メンタルヘルスの増進,自殺手段として使われる物の減少,メディアによる自殺レポート内容の改良,研究の促進,データ収集などである.
 こうしたプログラムが効果があったかどうかの判定は難しいようである.出ていた国の10万人あたり自殺率は,次のとおりである.多くは,グラフから読んだので精度は悪い.また,年によって変わるが,最新の値にした.日本(25),秋田(40),岩手(35),青森(38),山形(30),福島(28),宮城(25),フィンランド男(33),フィンランド女(10),アメリカ(11),イギリス(10),中国(13),スウェーデン(13),フランス(15),オーストラリア(11)である.

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2006.08.19

老舗

 「江戸・東京の老舗地図」(正井泰夫 青春出版社)という本を読んだ.江戸時代の町の様子や,江戸,明治から続く店について書いてある.たくさん出ているので,店の名前,所在地,扱っているもの,旧名などを書いておく.
 三越(日本橋,呉服,三井越後屋),山本山(日本橋,海苔,山本屋),柳屋(日本橋,化粧品,紅屋),かねやす(本郷,歯磨粉),弁松(日本橋,仕出し弁当,樋口屋),笹巻けぬきすし総本店(神田小川町,寿司),前川(浅草,うなぎ),色川(浅草,うなぎ),駒形どぜう(浅草,どじょう),新橋橋善(新橋,天ぷら),三定(新橋,天ぷら),土手の伊勢屋(浅草,天ぷら),みや古(深川,深川丼),鮒佐(浅草橋,佃煮),山形屋(京橋,海苔),もゝんじや(両国,獣肉店,豊田屋),桶栄川又(深川,江戸桶),鍵屋(両国,花火),ふじや(浅草仲見世,手拭い),宝扇堂久阿弥(浅草仲見世,扇),梅園(浅草仲見世,おしるこ),金龍山(浅草仲見世,浅草餅,桔梗屋),助六(浅草仲見世,小玩具),薬研堀(浅草仲見世,七色唐がらし),酒悦(上野池之端,福神漬,山田屋),高木屋老舗(柴又,草だんご),川甚(柴又,川魚料理),天野屋(神田明神,甘酒),八百善(永田町,日本料理),船橋屋(亀戸天神,葛餅),長命寺桜もち(向島,桜もち),扇屋(王子,玉子焼き,折り詰め弁当),笹乃雪(上野,豆富),塩瀬総本家(中央区明石町,饅頭),いせ辰(谷中,千代紙),吉徳人形(浅草橋,雛人形),さるや(日本橋,楊枝),喜久屋足袋本舗(両国,足袋),十三や(上野池之端,ツゲ櫛),蔦屋(浅草,袋物),道明(上野,組紐),海老屋(根岸,印半纏),面六(纏),竿忠(南千住,釣竿),岩井つづら店(日本橋,つづら),絵馬屋(足立区千住,絵馬),江戸屋(日本橋,江戸刷毛),篠原風鈴本舗(江戸川区南篠崎,江戸風鈴),加賀屋(大伝馬町,江戸切子),カフェー・プランタン(銀座,カフェ),万惣(神田,果物),木村屋総本店(銀座,あんぱん),神谷バー(浅草,電気ブラン),帝国ホテル(有楽町,ホテル)上野精養軒(上野,西洋料理),蓬莱屋(上野,とんかつ),今半(すき焼き),浪花屋総本店(麻布十番,鯛焼き),金太郎飴本店(根岸,金太郎飴),愛玉子(谷中,甘味処),阿波屋(銀座,下駄),タニザワ(銀座,鞄)

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2006.08.16

役人

 「江戸の役人事情」(水谷三公 ちくま新書)という本を読んだ.松平定信時代の噂話を集めた「よしの冊子」をもとに,江戸政府の役人の様子を書いてある.
 よしの冊子というのは,文末に必ず「~のよし」と書いてあるから名付けられたそうで,信用できるかどうかは良く吟味する必要がある.面白い話も多いそうで,綱紀粛正で飯盛女が困った話,接待娘というあだ名を貰った娘の話などである.定信自身による,虚実のメモも書いてあるそうだ.
 江戸時代にも,キャリアとノンキャリがいたそうである.幕臣は,家格では旗本(御目見以上,略して以上)と御家人(御目見得以下,以下)に分かれ,それに対応したポストも以上と以下に分かれていた.以上相当職は,約3000,以下相当職は,約11000あった.当時,以上は,5000家あったから,30%くらいがあぶれていた.役職の登用にあたっては,入れ札という投票制度があったそうだが,上の意向で動いたらしい.両番筋という,書院番と小姓番を続いて2代以上任命された家柄の人は,エリートであった.
 スペシャリストとジェネラリストの利害得失に関する論争は,当時からあった.多くの上級官僚は,2~3年で異動していたが,それに対する批判がある.勘定所は,エリート官庁であったが,その人事にはいくつかのルールがあった.筆算吟味,勤続20年ルール,上級旗本不参加ルールなどである.

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2006.08.15

系統樹

 「系統樹思考の世界」(三中信宏 講談社現代新書)という本を読んだ.生物で良く出てくる系統樹の現代的な考え方について書いてある.
 人は,系統樹が好きで,何でもそれで表すと安心する.書体,系譜,系図,書写本,学問,言語などである.
 系統樹(対象物間の系譜関係に基づく体系化)と分類(対象物そのもののカテゴリー化)は,異なるものであるが,人は心理的背景として分類思考を持っているが,系統樹思考には,それがない.
 従来の典型科学が,持つべき性質は,観察可能,実験可能,反復可能,予測可能,一般化可能であるが,歴史学などはこれを持たない.タイプ(ある性質を持つ集合としての型)とトークン(あるタイプに属するメンバー)という考え方があり,典型科学はタイプについて語り,歴史や進化はトークンについて語ってきた.
 科学の推論法は,帰納と演繹であるが,それと別のアブダクションという方法を取れば,別の意味の科学が成立する.アブダクションの推論形式は,ジョセフソン夫妻によれば,データ Dがある,仮説HはDを説明できる,H以外の対立仮説はHほどうまく説明できない,したがってHを受け入れるというものである.そうして,ベストであると判定するためには,Hが決定的にすぐれている,H自身が妥当である,Dが信頼できる,対立仮説を網羅的に検討している,Hが正しいときと間違えているときの損得を考えること,特定の仮説を選ぶ必要があるか検討することという条件を満たさなければならない.これは,AI研究から影響を受けている.系統樹思考は,これに良くあっている.
 ヒューウェルの古因学という過去の事象に関する因果法則を探すという学問があり,系統樹の探索に参考になる.
 最適の系統推定の方法は次のとおりである.最節約基準,最小進化基準,最尤基準,ベイズ事後確率基準などの最適化基準を設定する.あらゆる可能な系統樹の中で最適化基準化から見てベストのものを選ぶ.
 系統樹とは,すべての点を結ぶループを持たないグラフであり,無根系統樹と有根系統樹がある.端点とは,1本の枝だけがつながっている点で,実際に観察されるものである.内点とは2本以上の枝がつながっており,仮想的な点である.無根系統樹で,根を指定すれば,有根系統樹になる.系統樹はこの意味で,祖先子孫関係ではない.生物の場合には,対象とする生物の他に,外群という遠縁の生物を含めて考える.外群を除いた点の数をnとすれば,2n-3の枝があり,もう1つ点を加えるには,枝のどれかにつけることになるので,系統樹の数は,B(n)=B(n-1)*(2n-3)種類となる.これは,n=50で75桁の数となり,np完全問題で解くのは実際上不可能である.そこで,発見的探索によることになる.
 最近は,ネットワーク,系統ジャングル,スーパーツリーという考え方も出てきている.高次元ネットワークは,早田文蔵によって1900年代の初期に言われていた.

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2006.08.13

圓楽

 「圓楽芸談しゃれ噺」(三遊亭圓楽 白夜書房)という本を読んだ.三遊亭圓楽が,誕生から現在までを,いろいろな噺家の芸談なども含めて,書いている.
 本名は,吉河寛海というそうで,浅草清川町の日照山不退寺易行院(助六寺,今は足立区東伊興)で,1932年1月3日(本当は,前年の12月29日)に生まれたそうだ.永六輔,篠山紀信もお寺の子供らしい.入門は1954年で6代目圓生,1955年全生,58年二ツ目,62年真打ちで圓楽となった.
 素人落語出身の噺家を天狗連というそうである.同じころ真打ちになったのは,古今亭志ん朝のあとで,立川談志の前である.
 好きは噺は,「浜野矩随」,「藪入り」,「中村仲蔵」,「野ざらし」,「湯屋番」,「目黒のさんま」,「花見の仇討」,「たがや」などだそうだ.

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2006.08.12

太陽光発電

 「「発電貯金」ならお金がほっといてもたまる」(岩堀良弘 総合法令出版)という本を読んだ.太陽光発電を普及しようということで,導入のために必要なことを書いている.
 太陽光発電に興味を持つ人は,環境系,科学系,経済メリット系の3種類がいる.
 太陽光発電は,電気事業法の改正で売電が簡単になり,1994年にモニターということで国の補助が出るようになってから普及しだした.ただし,補助は2005年で廃止された.
 独立型と連携型のシステムがあるが,現在家庭用は大部分が連携型である.そのシステムは,太陽電池-パワーコンディショナー-分電盤-売買電メータ--電線となる.
 太陽電池は,低温で効率がよく,温度が1度上がると,発電効率は0.5%下がる.出力は,モジュール表面温度25度C,分光分布(エアマス)1.5,放射照度1kw/m^2で計測する.分光分布とは,太陽光が地表に到達するまでに通過する大気量で,真上からを1とする.モジュールには,単結晶シリコン,多結晶シリコン,アモルファスシリコン,HIT太陽電池,化合物系,色素増感型太陽電池,球体セラミック太陽電池などがある.
 電気料金は,細かい数字は電気会社により違うが,東京電力では,基本料金+電力料金+燃料費調整からなっている.基本料金は,10Aで260円,以下,15=390,20=520,30=780,40=1040,50=1300,60=1560である.電力料金は,3段階になっていて,120kwh(ナショナルミニマム)までが15.29円,300kwh(通常家庭)までが20.04円,それ以上が21.25円である(この数字は,本に出でていたのとは違う).燃料費調整とは,原油換算値18500円/klと比較してその変動分を調整する.契約には,オール電化契約と従量電灯契約ががあり,オール電化契約では,夜間は安いが,昼間の料金は従量電灯契約よりも高い.太陽光発電は,料金が高いところをカットできるので,有利である.
 年間発電量は,システム最大公称発電量(kw)*1000で見積もれる.

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ため息

 「ため息健康法」(PHハピエネ研究室 星雲社)という本を読んだ.ため息をついて,ストレスを減らそうというものである.
 主として,会社での場面を想定した29種類のため息をつく場面が書かれている.最後に解説のようなものがあるが,何故,良いのかというような話はない.3つの会社が,共同して,向上心を揚げるようなグッズを売っているようであるが,良く分からない.

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2006.08.10

井戸掘り

 「手づくり井戸に挑戰!」(曽我部正美 文葉社)という本を読んだ.愛媛に住んでいる著者が,退職後,水不足対策として自力で打ち抜き井戸を掘った話である.
 井戸には,打ち抜き井戸,掘り抜き井戸,打ち込み井戸などがある.
 掘った方法は,直径50mmくらいの塩ビパイプを,地面に押し込んで,中の土砂を取り去り,必要に応じてケーシングを付けると言うだけのものである.深さは,10m以浅である.完成後は,電動ポンプまたは手動ポンプを取り付ける.塩ビパイプの先端に取り付ける穴掘り器の製作にあたって,弁をつけるなどいろいろと工夫をしている.石にあたると掘れないので,場所を替えて再挑戦する.ポンプなどを除いた,材料費などは,15000円くらい,作業日数は4m掘るのに,20時間くらいだったそうである.

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トンネル工事

 「トンネルの話」(原田一男 はらだ企画)という本を読んだ.あとがきによるとトンネル工事を主としてやる建設業を営んでいたあと,トンネル工事の労働者として働き,じん肺になった著者が,トンネル工事の概要と労働災害について書いている.
 トンネルの施工法には,在来工法として底設導坑先進工法,側壁先進工法(サイロット),上部半断面先進逆巻工法があり,最近はNATM工法がある.また,別の分類として,レール式とタイヤ式がある.
 ダイナマイトを扱うには,発破技士,甲種火薬類取扱保安責任者,乙種火薬類取扱保安責任者の免許が必要で,一般に,トンネル工事に従事するには,免許(大型自動車,特殊自動車),技能講習(車両系建設機械運転,玉掛け,ガス溶接,クレーン,軌道装置動力車運転,研削砥石取り替え),作業主任者(ずい道等の掘削等作業主任者,ずい道等の覆工作業主任者)などの資格が必要である.
 トンネル工事で起きる傷害は,騒音性難聴,振動病,じん肺が主なものである.
 この他に,労災関係書類の様式と用語集がついている.

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2006.08.06

沖縄音楽

 「沖縄音楽入門」(金城厚 音楽之友社)という本を読んだ.沖縄文化,沖縄の古典音楽,三線の由来,地方の音楽,現代音楽について書いてある.
 基本的に,沖縄では高級官僚が外交手段として三線などをやっていたが,日本では三味線などは座頭など下層階級がやっていた.琉球は,王国であり,明に朝貢していたが,薩摩にも属していた.明から使節が来たり,薩摩に行ったときに音楽が文化の高さを示す手段として使われていた.そうした人たちは,那覇のそばの久米村に住んでいた.
 琉球音階は,ドミファソシドでレラが抜けている.歌詞は8886で,日本の7775と比べて1文字づつ多い.三線の音楽のことを歌三線というが,歌が主役だからである.囗説という詩型は75調である.仲風というのは,折衷様式で75(または55)86となっている.楽譜もあり,工工四(くんくんしい)といい,漢字で音階を記す.三線の調弦法には,本調子(4度+5度)と二揚(5度+4度)の2種類がある.
 三線の由来については,よくわかっていない.特徴は,弦が3本,長い棹があり胴を貫通している,フレットがない,ヘビ皮が張られている,爪やバチで奏することであり,これをもとに,起源を探しても1つのものには遡れない.可能性は,セタール,シタールリュート,ウード,クーブーズなどであるが,これらが混合したのであろう.三味線との違いは,人が一緒に伝来したと言うことである.
 八重山諸島には,ユンタ(生活の歌),アヨウ(祈りの歌),ジバラ(生活の歌),トゥバラーマ(心の歌),節歌(芸としての歌)などがある.沖縄諸島には,ウムイ(祈りの歌),ウシデーク(原初の歌),エイサー(盆踊り)がある.奄美諸島には,8月踊り歌,島唄などがある.
 沖縄のリズム,踊りは,基本的にオフビートである.

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2006.08.05

リスク

 「安全とリスクのおはなし」(向殿政男,中嶋洋介 日本規格協会)という本を読んだ.主として自動回転ドアの事故を話題にして,リスクアセスメント,リスクマネジメントなどについて書いてある.
 機械類の安全に関する国際規格は,ISO/IECGuide51(安全側面:規格への導入指針)の下に,タイプA(基本安全規格,ISO12100,14121),タイプB(グループ安全規格),タイプC(個別安全規格)がある.
 機械のリスク=危害のひどさ X 発生確率(暴露の頻度と時間,危険事象の発生頻度,危険回避の可能性)
 組織運営のリスク=事象の結果 X 事象の発生確率
 リスクマネジメント=リスクアセスメント(危険源の特定,リスクの見積り,リスク評価)+リスク対策
 危険源の探し方は,チェックリスト,ハザード分析(ワット・イフ法,フォールトツリー分析法)などがある.
 機械安全の3ステップメソッドとは,本質的安全設計,安全防護・付加保護方策,使用上の情報である.
 ヒューマンエラーには,過失のエラー(ミス,スリップ)と故意のエラー(近道行動,違反,手抜き)がある.ヒューマンエラーから人を守るには,フールプルーフ(形状,インターロック,システム,連続監視,覚醒効果),マニュアルと訓練,意思決定のためのチェックシステム,防止する環境などによる.

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意外な話

 「意外な話1000」(J&Lパブリッシング 朝日文庫)という本を読んだ.文字とおり1000項目のいろいろな話が出ている.いくつかを紹介する.
 NHKがあるところは,昔の陸軍刑務所の跡である.ウィスキーのスペルは,バーボンとアイリッシュには,最後のkとyの間にeが入っている.シェーンの冒頭シーンにはバスが映っている.レイダース岩石が落ちるシーンにには支え棒,蛇のシーンでは境のガラスが映っている.ベンハーの群衆シーンでは腕時計をしている人が映っている.18番とは,勧進帳,矢の根,助六,鳴神,暫,景清,解脱,不動,不破,関羽,毛抜,外郎売,蛇柳,押戻,象引,鎌髭,七つ面,嫐である.水平線までの距離は4km,100mの高さから見ると36kmである.高速道路の通行券には,ナンバーの下2桁が印字されている.ブルマーはアメリア・ブルーマー夫人が考案した.レオタードはフランスの曲芸師ジュール・レオタールが着ていた.最近は,6W2Hを書く必要がある.人から良く言われたいと思ったら自分の良いところを並べ立てないこと(パスカル),人間は考えることが少ないほど余計にしゃべる(モンテスキュー),人は自分の理解できないことを軽蔑する(コナンドイル),人生は2つのことからできている.やりたいができない.できるがやりたくない(ゲーテ).柔道の階級は,60kgから始まって,5,6,7,8づつ足せば良い.関東地方に山梨を加えると首都圏になる.駅間距離は,駅長室の間の距離を言う.82銀行は,19銀行と63銀行が合併してできた.

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日用品

 「街に煙突があったころ」(清水潔 毎日新聞社)という本を読んだ.過去20年くらいの間に使われたものについて,歴史,当時の状況などについて書いている.項目は日用品(たわし,ぞうきん,トイレットペーパー,蚊とり線香,ガラス瓶,はだか電球,歯ブラシ,魔法瓶,電気釜,電気洗濯器,電気冷蔵庫,扇風機,畳,食卓),食べ物(焼き芋,大学いも,とうふ,氷,アイスクリーム,ドリンク剤,カップ麺),ファッション(ジーンズ,ストッキング,帽子,運動靴,ゴム長靴,雨傘,カバン,ショッピングバック),文具(筆箱,鉛筆,セロハンテープ,マジックインキ,線香花火),町の風景(電柱,銭湯,床屋,自動販売機,段ボール箱)である.
 畳替えは,昔は3年で裏返してさらに2年で新しくしたが,今は,7年と3年に変わってきている.
 傘の大きさは,親骨の長さで言うが,紳士物は55~58cm,婦人物は50cmだったが最近は婦人物も長くなってきた.
 線香花火には,麦ワラのとこよりの2種類があった.黒色火薬(硝石,硫黄,油煙を混ぜた木炭)0.6~0.8gでできているが,硫黄と硝石が燃えて600~800度の高温の火の玉ができ,その中の木炭がガス化して火の玉の表面を突き破って出てきて火花が散る.
 コンクリート電柱は,16mのものでは,2.8mが地中に埋まっており,下部の直径40cm,上部直径が19cmだそうである.
 自動販売機の第1号は,俵谷高七が明治21年に作ったたばこの手動販売機だそうである.普及したものは大正13年のガラス瓶入り菓子の自販機である.

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