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2006.09.29

官民協働

 「私の官民協働まちづくり」(原田敬美 学芸出版)という本を読んだ.建築家である港区長が1期務めたときの,政策について書いてある.
 港区は面積20km2,人口18万人,外国人登録者2万人だそうである.やった政策は,付置住宅制度と総合設計制度による定住促進,住商共存のための高度地区制限の強化,環境アセス制度の導入,コンバージョンによるサンサン赤坂赤坂,3大開発(六本木ヒルズ,シオサイト,品川駅東口開発)民間活力活用の都立芝公園と区立芝公園OFI,PPP(Public Private Partnership),透明公正な入札契約制度などである.
 基本的には,区の金は使わずに,容積率のボーナスなどで寄附をもらうなどして整備してきたようである.

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散歩

 「はなの東京散歩」(JWAVEタイム・フォ-・ブランチ パルコ)という本を読んだ.FMのJ-Waveでやっている東京を散歩する場所を紹介する番組の取材をしたときの,話を,春夏秋冬にわけてまとめたものである.
 出ているのは,春が,本郷(三原堂,近江屋洋菓子店,ミュン),代々木上原(ファイアーキングカフェ,ルヴァン,寿限無),上野(みはし,カフェランランドーレ),横浜(クレーピドン),目黒(八つ目やにしむら,だるま)で,夏が鎌倉(こ寿々,小松屋本舗),広尾(ラチャイエ,茶の愉),谷中(愛玉子,パティシェイナムラショウゾウ),等々力渓谷(翠家,オット,雪月花),洗足池(テラスジュレ,ラオランジュ)で,秋は品川(三浦屋),神田神保町(共栄堂,大丸やき茶房),皇居(クイーンアリスアクア),深川(六衛門,カトレア),目黒川(HIGASHIYA)で,冬は柴又(高木屋老舗),両国(ちゃんこ巴潟,いがらしや),井の頭公園(オー!インディア,オテルドゥスズキ),梅丘(パンの笛,アンブリュウド,ジーゲスクランツ),国立(いたりあ小僧,ロージナ茶房)である.どこでもよくいろいろなものを食べている.括弧内がその店である.

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バス

 「バスで旅を創る!」(加藤佳一 講談社)という本を読んだ.都バス,レトロバス,ショートカットする路線,鉄道の廃線跡,旧街道,期日限定バス,離島,鉄道の終点の先の項目について代表的な路線バスを紹介している.
 都バスでは,元トロリーバスだった上野から今井行き,荒川土手行き,新宿から練馬行きが出ている.レトロバスでは,1日乗車券があるところが多いらしいが,小樽,横浜,静岡,京都市,鹿児島市が出ている.廃線跡では,宮交登米バス,井笠鉄道,加悦フェローライン,JR北海道バスである.旧街道は,箱根登山バス,千曲バス,京王バス南,関東自動車,福島交通である.期日限定は,寒川神社行き,三輪明神行き,徒歩連絡のある目黒不動を通るバス,奈良田行きの山梨交通バスと山交タウンコーチである.離島は,潼,鬼ケ島,能古島,西表島である.終点の先に行くのは,沖縄の辺土名,上椎葉,三重の御座港,新潟の和山温泉,龍飛漁港,花咲港西が出ている.
 いくつかは乗ったことがあった.著者は,バスが好きで応援しているようであるが,書いてあることを読むと,バスの前途は暗く見える.

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2006.09.26

 「カラスもびっくり!バイオカイト」(伊藤利朗 講談社)という本を読んだ.新しいタイプの凧であるバイオカイトについての説明である.
 バイオカイトというのは,形は自由で,両翼の間をバネで結んであるようなものの用である.これは,グライダーのように飛ばすこともできるらしい.400mくらい揚げられるそうで,弱風でもよく揚がる.
 航空機力学の式を使って,いろいろな現象を説明しているが,省略する.

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アリ

 「アリはなぜ一列に歩くか」(山岡亮平 大修館書店)という本を読んだ.基本的には,生物のケミカルコミュニケーションについて書いてある.
 ケミカルコミュニケーションについては,性フェロモンが有名であるが,その他に道しるべフェロモン,縄張りを示す化学物質,不揮発性で触覚で探知するものなどいろいろあるらしい.
 アリの巣には,女王アリは1匹しかいないが,それがいなくなると次のメスが女王になる.これも,化学物質でコントロールされている.
 シロアリは,セルロースだけしか食べないが,腸の中にいるバクテリアが分解して,糖を得ている.また,窒素の固定も腸中の細菌がやっている.シロアリには,10^7個の原生動物,10^10個の細菌が住んでいて,体重の30 ̄50%が共生生物だそうである.
 キャベツは,アオムシに食べられると,悲鳴物質を放出する.これは,アオムシの唾液中の酵素が,キャベツのなかのある成分を変化させてできるらしい.ダニでも同じようなことが起きる.
 カイコが,桑だけしか食べないのは,誘因物質(シトラール,リナロール),噛み付き因子(βーシトステロール,イソクェルシトリン),飲み込み因子(セルロース,リン酸カリ)の3者が揃って働くためである.
 クルミのそばでは,他の植物が育たないが,これは,葉っぱから出た物質が,土中で分解されてユグロンに変化し,毒作用を持つためである.

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2006.09.24

人工知能

 「人工知能入門」(J.フィンレー,A.ディックス(新田克己,片上大輔) サイエンス社)という本を読んだ.人工知能に関するこれまでの研究を総括したもので,大学初級の入門用に書かれている.知識,推論,探索,学習,ゲーム,エキスパートシステム,自然言語理解,コンピュータビジョン,プラニングとロボティクス,エージェント,心,哲学的・社会的問題などが主な内容である.
 人工知能(AI)とは,どんなものかに関する共有された定義はないようである.一時期のブームが去り,現在は,範囲が限定されたところで実用化されている.
 これまでに開発された各種のAIが,出ている.はじめに出ているのは,ELIZAである.
 知識表現については,表現力,有効性,効率性,明示性の面から,論理表現,手続き的表現,ネットワーク表現,構造化表現について評価している.その他,一般的知識問題,フレーム問題,知識抽出などについて書いてある.
 推論については,前向き推論,後ろ向き推論の説明の後,不確実なときの推論法として,非単調推論,確率推論,確信度による推論,ファジイ推論の他に,類推,事例ベース推論についても延べられている.
 探索については,深さ優先と幅優先,分岐限定法,グラフ探索の他に,ヒューリスティック探索法として,山登り法,最良優先探索,ゴール指向探索,A*アルゴリズム,忘却可能山登り法,アニーリング法,遺伝的アルゴリズムについても書いてある.
 エキスパートシステムには,MYCIN,PROSPECTOR,DENDRAL,XCONの例が出ている.
 自然言語理解では,SHURDLUの例がある.
 視覚については,デジタルフィルタとして,線形,平滑化,ガウシアンなどが説明され,エッジ検出では,傾斜オペレータ,Robertオペレータ,Sobleオペレータ,ラプラシアンオペレータについて書いてある.物体の特徴の推定では,Waltzのアルゴリズムについて説明してある.
 協調エージェントでは,黒板モデルが出ている.
 心の問題では,ACT*,SOARの説明の他,多層パーセプトロン,連想記憶,コホーネン自己組織化ネットワークなどの話である.
 哲学については,知的マシンか工学的ツールか,知性とは何か,サールの中国人の部屋の問題,責任,道徳と感情について問題提起している.

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2006.09.18

電子デバイス

 「よくわかる最新電子デバイスの基本と仕組み」(藤広哲也 秀和システム)という本を読んだ.デジタル回路を構成するための,CPU,ROMとRAM,表示装置,センサ,電源などのデバイスの解説である.
 電子デバイスには,単機能半導体,集積回路,ディスプレイ,受動部品,水晶部品,機能部品,センサ,電源,機構部品などがある.
 CPUをサポートする機能として,キャッシュメモリ,MMU(Memory Mangaement Unit),FPU/DSP(Floating Point Unit number Processing Unit/Digital Signal Processor),割り込みコントローラ,バスコントローラ,DMAコントローラなどがある.また,周辺機能として,タイマ,リアルタイムクロック,シリアルコミュニケーションインタフェース,シリアルI/O,イーサネットコントローラ/レシーバ,LCDコントローラ,A/D,D/A変換器などがある.
 CPUには,CISC(Complex InstructionSet Computer)とRISC(Reduced Instruction Set Computer)があり,よく使われるSH系,ARM系,PowerPCは,RISCである.
 メモリとしては,ROM(マスクROM,PROM(ワンタイム,EPROM,EEPROM,フラッシュメモリ)),RAM(SRAM,DRAM(SDRAM,DDR-SDRAM,Direct RDRAM)),進化型不揮発性メモリ(MRAM,FeRAM,OUM)などがある.
 表示装置は,LCD,VFD,LEDなどがある.センサの主なものは,光,温度,磁気,圧力などである.

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2006.09.17

東海道

 「新東海道53次」(報知新聞編集局 報知新聞社)という本を読んだ.東海道53次を5人で分担して歩いた記録である.歩き旅の秘訣のようなことも書いてある.食堂,旅館の有名なのも書いてある.
 食堂の有名なのを,書いておく.阿ら玉屋(川崎,うどん・そば),浜久(神奈川,うなぎ),桑名屋(保土ヶ谷,そば),あじや(沼津,さかな),やまと(原,鮨・うなぎ),しおかわ(蒲原,お好み焼き),よし川(蒲原,桜エビ),一松園(丸子,とろろ汁),石部屋(安倍川,からみ餅),椎の木茶屋(掛川,懐石料理),八百徳(浜松,うなぎ),丸よ(吉田,うなぎ),笹井屋(四日市,なが餅),金城軒(四日市,太白なが餅),むかい(亀山,牛肉水炊き),魚寅樓(石部,本陣料理),三井寺力餅本家(大津,餅),かねよ(大津,うなぎ)などである.
 宿屋も書いておく.長栄館(戸塚),柏屋(原),大ひさし屋(府中),末広亭(日坂),大孫(見附),大橋屋(赤坂),平野屋(石部)などである.
 最近は,キネシオというテーピングが流行っているそうで,歩くのにも良いらしい.トイレ休憩で良いのは,公共図書館,パチンコ屋などだそうだ.

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2006.09.16

賃金表

 「賃金表のつくり方」(楠田丘 経営書院)という本を読んだ.賃金診断などの,事前準備,体系の組立,年齢給,職能給,賃金表の運用と改定などについて書いてある.
 モデル賃金には,理論モデル,実在者モデル,実在者賃金の3種類がある.最後のものが好ましいようである.これを使い,分布型の把握,基本給ピッチ(傾き),給与水準の分析,ベース年収の計測などを行う.
 賃金体系には,仕事基準と人間基準がある.
 サラリースケールにも,いろいろなタイプがある.レート幅についてはシングルとレンジ,等級間の開きには開差型と接続型と重複型,等級内の形には凹と凸と直線,等級間ピッチには逓増と逓減とS字型がある.
 賃金表には4つのパターンがある.号俸表,昇給表,段階号俸表,複数賃率表である.最初か最後のものが望ましいそうだ.

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インフルエンザ

 「新型インフルエンザ・クライシス」(外岡立人 岩波ブックレット)という本を読んだ.鳥インフルエンザなどの現状,対策などについて書いてある.
 WHOによる新型インフルエンザの流行の段階区分というのがあるそうである.フェーズ1から,6まである.1は動物だけ,2は動物だけだが人に観戦する可能性あり,3は動物との濃厚接触者だけ感染,4は人の小集団での感染,5は人の集団感染がある,6は人への感染が広がっているである.新型インフルエンザというのは,日本特有の言い方で,ヨーロッパではパンデミックフル,アメリカではスーパーフルというそうである.
 人インフルエンザの分類とうのもあった.A型は,鳥が自然宿主で過去に起きた.香港型(H3N2),ソ連型(H2N1),アジア型(H2N2),スペイン型(H1N1),インフルエンザ(H5N1)である.B型は,ヒトにのみ感染する.山形系統とビクトリア系統がある.C型は,感染するのは人だけで,軽い.H何とかとN何とかというのは,糖タンパクの型で,ヘマグルチニンが1~15,ノイラミダーゼが1 ̄9の型があり,135種類があり得る.
 個人ができる対策としては,2週間分の水と食料の確保,処方不要の医薬品(痛み止め,咳止めなど)の準備,療養方法の確認,地域へのボランティア活動などだそうである.
 エイズなどの例を挙げて,日本人の危機意識の低さを嘆いているが,医者の方にも問題があるような気がする.

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2006.09.14

売り場

 「魅せる売り場はこうつくれ」(河野英俊 ぱる出版)という本を読んだ.売り場,外観,商品陳列,付帯施設,POP,販売効率などの面から売る方法を書いている.
 売り場については,動線を考え,マグネット(客を店の奥へ誘導するもの)の配置を考える.
 外観については,看板,駐車場,照明,ファサードなどを考える.入りやすい店というのは,透視度,開放度,深度の3要素が関係する.
 陳列にあたっては,アイテム,数量,フェイス,スタイルの順に考える.
 客の購買真理に訴えるには,AIDMAを考慮して,VP(ビジュアルプレゼンテーション),PP(ポイントプレゼンテーション),IP(アイテムプレゼンテーション)を使う.
 照明の明るさは,入り口から中央がが1500~2100ルックス,奥が2100^2800ルックスが必要である.
 接客サービスの基本というのが出ていた.お辞儀については出迎えは30度,会釈は15度,謝るときは90度,見送りは45度だそうである.
 数値指標については,交差比率=売上総利益/商品回転率,貢献比率=交差比率x売上高構成比,坪効率=年間売上高/坪数,損益分岐点売上=必要経費/粗利益率などが使われる.

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光化学

 「光化学の驚異」(光化学協会 講談社)という本を読んだ.光触媒,光合成,分子モーター,光記録,液晶,材料加工,微小空間の分析,ナノ粒子などについて書いてある.
 分子に2重結合が複数並んでいると,光を吸収する.つながった数が多いほど,長波長の光を吸収する.光合成,視細胞もこの原理を利用している.稈体細胞にはロドプシンという膜タンパク質に348個のアミノ酸からなるオプシンというポリペプチドがあり,その296番目のリシンに11-シスレチナールが共有結合していて,その窒素原子が正の電荷を持っている.光があたると,光を吸収してシスがトランスに異性化する.すると,近くのタンパク質が構造変化が起きて,電気信号になるという経路で,光を感じる.
 分子モーターも,光があたることによる,シスとトランスの変化を利用している.
 コピー機のドラムは,昔はセレンで造られていたが,今は,チタニルフタロシアニンというチタンを有機物で囲んだような分子が使われる.
 光の波長より微細な加工はできないと思っていたが,近接場プローブで発生する近接場光を使うと,波長の1/10くらいの加工ができるそうだ.
 光のピンセットというのがあり,レーザー光をあてると,その焦点方向への力が働き,熱運動をおさえて分子を固定できる.

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2006.09.12

確率

 「使える!確率的思考」(小島寛之 ちくま新書)という本を読んだ.人生で役に立つ確率的な考え方について書いてある.
 経済現象を統計力学のように扱おうというエコノフィジクスが,流行りだしているらしい.過去のデータをいかに使っても将来の結果を有利にはできないというマルチンゲールというのも,その1つである.
 丁半博打では,丁(偶数)のほうが,2~12の6とうりあるので,5とうりの半より,有利だと思われていた.
 確率を捉える立場は,数学的対称性,頻度主義,主観的確率(ベイズ主義),論理的確率(どのくらい説得力があるか)という4種類がある.
 事前には最適であるが,時間経過とともに実行段階では必ずしも最適ではなくなるというのを動学的不整合性という.
 答えにくいことをアンケートで聞き出すには,コイントスをしてもらい,表が出た人と~をした人に手を挙げてもらうという方法がある.
 故障が平均より多いと感じる理由は,裾野の長い分布をしているので,平均より前に起きる確率が0.62くらいだからである.
 家計の所得分布は,エントロピーを考えれば,幾何分布になることを説明できる.
 仕組みの見えない不確実性に対しては,類似性を利用する事例ベース意思決定理論というのがある.また,優柔不断への選好を扱うのを内生的確率空間の理論というのがある.

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2006.09.10

五日市街道

 「五日市街道を歩く」(筒井作蔵 街と暮らし社)という本を読んだ.杉並の馬橋から武蔵五日市に至る42kmの五日市街道の全線についての案内である.
 成立は江戸初期に脇往還として江戸城建設のための伊那石と職人を利用するために開発された.ちなみに,青梅街道は,壁の漆喰の原料である石灰を青梅の成木から運搬するために造られた.
 ルートは,東京メトロの新高円寺の辺りを出発点として,成田,吉祥寺,三鷹,江戸東京たてもの圓,砂川,横田基地,あきる野市,五日市まで行く.
 少し有名な遺跡などが結構あるようである.名前だけあげれば,蚕糸の森公園,妙法寺(鉄門はコンドルが設計),有吉佐和子の碑(恍惚の人の舞台になった松の木敬老会館),井の頭公園,吉祥寺闇市跡,武蔵野八幡宮(むさしのばやし),御門訴事件記念碑,中島飛行機跡,グリーンパーク球場跡,吉祥寺特飲街跡,国木田独歩碑,日本青年館の分館の浴恩館(下村湖人の次郎物語の舞台),川越道緑地古民家園,石川醸造(多満自慢),子生神社(のろぼう祭),野崎酒造(喜正)などである.

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2006.09.09

ロボット

 「ロボットが日本を救う」(中山眞 東洋経済新報社)という本を読んだ.ロボットの歴史,現状,将来の方向などについて書いてある.
 ロボットのはじまりは,産業用ロボットであるが,これは,ジョゼフ・F・エンゲルバーガが創業したユニメーション社がユニメート,次にAMF社がバーサトランを発表して,始まった.
 文学にも昔から出ていた.ホメロスのイーリアスの黄金製人造人間,今昔物語の高陽親王が造った機械人形,ジョージ・モアの蒸気人間,メアリー・シェリーのフランケンシュタイン,ゲーテのファウストのホムルンスク,ホフマンのコッペリア,コロデイのピノキオ,リラダンの未来のイブのアダリなどである.
 1730年には,多賀谷環中仙が「?訓蒙鏡草」で自動人形の仕組みを説明し,1796年に細川頼直は「機巧図彙」で茶運び人形などの説明をしている.
 ヒューマノイドとは人間型ロボット,アンドロイドとは機械人形,サイボーグとは改造人間のことをいうそうである.
 現在は,次世代ロボットの開発が盛んであるが,次のようなものがある.レスキュー(T-52援竜,ロボQ),原子力施設用(RESQ-A,B,C),海中ロボット(r2D4),手術支援(ダビンチ,NeuRobot),福祉(マイスプーン,レジーナ),生活分野(アシモ,キュリオ,トヨタパートナーロボット,ワカマル,T63アルテミス,HRP-2,ロボビーR,ガードロボD1,アイボ,パペロ,エノン,アプリアルファ)あんどである.その他に,活線作業ロボット,ヘルプメイト,フクちゃん,TEM,スマートパルなどである.

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2006.09.07

リスク

「リスクのモノサシ」(中谷内一也 NHKBOOKS)という本を読んだ.安全・安心な生活を実現するためのリスク対策はどうすれば良いかについて書いてある.
 一般に,リスクは非常に小さいから,ダイオキシン,環境ホルモン,SARS,BSEなどリスクそのものよりもリスク情報による影響の方が大きくなることが多い.その原因は,マスメディアの情報提供のあり方,専門家によるリスク表現と専門家内の対立,リスク情報を受ける人の解釈の仕方などである.
 マスコミの報道は,1つの局面だけを報道し,リスクの大きさが伝えられていないことが多い.また,危険側の報道をしておいた方が後で,非難されることがなく,自己正当化しやすいので,そうなりがちである.
 専門家は,曖昧な表現をしやすい.その思考プロセスとして,素朴なリアリズムというモデルがある.ものの見方の客観性という点で,自他に対して異なった認識をする傾向があるとするものである.また,専門家は,1度発言するとそれにコミットして自説を曲げない傾向がある.その理由は,人が一貫性のある人を高く評価し,一貫性を保つ方が情報処理負荷が小さいからである.
 リスク情報を受ける方についても問題がある.リスクは,科学的には被害の程度とその生起確率で定義されるが,一般の人は,恐ろしさと未知性で評価する.その他の問題として,プロスペクト理論の重み付け関数が低リスク領域であまり変化しないが,ゼロリスクとは非連続になる.明示されないと考慮しない.具体的な単一事例の方が統計よりも説得力がある.
 これらに対処するため,リスクのモノサシを提案している.その条件は,比較対象を一定させる,複数のリスクをセットで示す,なじみがある,リスク情報の送り手がモノサシを添えるなどである.例示しているのは,10万人あたり年間死亡者数で示すと,ガン250人,自殺24人,交通事故9人,火事1.7人,自然災害0.1人,落雷0.002人である.
 人のリスクに関する判断は,連続量ではなく01の判断になる.情緒的アピールがある,閾値があることを無視する方向に変化する.
 リスクマネジメントには,信頼が重要である.信頼が低下すると,コストが上昇し,円滑なコミュニケーションができなくなるという問題が起きる.信憑性が高い送り手の影響が大きい.信憑性は,専門性と信頼性からなっている.リスクマネジメントでは,能力と動機付け(誠実さ)で信頼性が決まるとする2要因モデルで考える.人は,論理的な判断をするよりも,簡便な周辺情報で判断することが多い.別のモデルとして,主要価値類似性(SVS)モデルがある.ある問題について,自分の価値観に近い方の当事者を信頼する.
 信頼を回復するのは,非常に難しい.そうするには,外的な抑止力(監視と制裁)を用意することであるが,こうするとコストは上がり,本当の信頼性が上がるとは限らない.監視と制裁も自分で言い出すことが重要で,強制されてやるのでは信頼性は上がらない.
 安全は物理的に危険がないことで,安心は心の状態であり安全とは別である.一般にリスク情報は,将来の安全を高める役にはたつが,当面は不安をもたらす.

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セキュリティ

 「セキュリティはなぜ破られるのか」(岡嶋裕史 講談社)という本を読んだ.セキュリティの基本的な考え方について書いてある.
 セキュリティとは,安全に生活するための各種の努力と定義し,具体的には,資産,脅威,脆弱性からなるリスクを減らすことである.そのためには,その3つのどれかをなくせば良いが,資産は減らせない,脅威は自分ではコントロールするのは難しい.すなわち,脆弱性を減らす必要がある.
 脆弱性を減らすには,境界線で安全な内側と危険な外側を分け,その境界線で価値あるものが出て行くのとあやしいものが入ってくるのをチェックするというペリメータモデルで考えられてきた.
 守り方は,敷地なら警備員,コンピュータならファイアウォールである.あやしいというのを判断するのは,識別,認証,権限管理により行う.認証システムの1つが,パスワードだが,サービスの提供者にとって安く,簡単で,便利だけれども,これは利用者に負担をかけすぎる.生体認証も1度破られたときに変更できないなどの問題がある.
 ネットワークでは,プロトコルが伝書鳩型(通信手段を占有)と郵便型(通信手段を共有)の2種類がある.インターネットは,郵便型で,コストが安く,多くの人とつながれるが,盗聴されやすく,不特定多数の人にもつながれてしまう.盗聴を防ぐには,共通鍵または公開鍵暗号がある.
 ペリメータモデルでは,境界線内の脅威には対処しようがない.また,環境も変化する.セキュリティ上で,最弱なのは人間である.ペリメータモデルに替わるものとして,他段防御,セル型防御,自立分散型防御などが考えられている.
 セキュリティ対策で,完璧なものは出てきそうもない.セキュリティに向かう態度としては,リスク保有(リスクが無視できるほど小さい,対策に莫大な費用がかかるとき),リスク移転(専門会社に任せる,保険を掛ける),リスク最適化(冗長化,分散化),リスク回避(リスクから逃げる.純粋リスクか投機リスクかを見分ける)がある.リスク最適化にあたって,人間のミスを防ぐには,フォールトアボイダンス(ミスを起こさないように完璧にする)とフォールトトレランス(ミスは起きるから,バックアップできるようにしておく)がある.フォールトトレランスの実現法は,フェールセーフ(故障したときに安全側になるようにする),フェールソフト(故障したときにも最低限の仕事は継続できるようにする),フェールオーバ(代替要員を用意する),フールプルーフ(間違えた使い方に対する耐性を持たせる)がある.

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2006.09.04

認知症

 「認知症の人ともに」(ジャーン・キャッシュ,ビルギッタ・サンデル(訓覇法子) クリエイツかもがわ)という本を読んだ.スウェーデンで認知症の人をケアしている著者が,どうつきあったら良いかということについて書いている.
 認知症のタイプには3つあり,アルツハイマー病(65歳以下で発病する早発性とそれ以外の70~90歳で発病するものがある)が75%,血管性(脳の血流障碍が原因で,比較的早期に突然起きる)が25%,前頭側頭型(50~60歳に発病し,進行はゆるやかである)が10%だそうである.
 基本的な考え方は,自我は12の部品からできており,認知症の人はその一部がうまく働かなくなっているのだから,介助する人はそれを補助してあげようということである.
 12のパーツというのは,実際の能力と主観的能力の一致,思考能力,実在・現実性の把握,現実検討能力,他者関係の理解,刺激の防壁,行動選択の判断,欲求・感情・衝動のコントロール,防衛機制,自立性機能,自我機能,総合・結合能力である.
 付録にスーパービジョンという考え方が出ているが,これは,要するにケアする人のケアをどうするかということのようである.

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2006.09.03

合戦

 「地形で読みとく合戦史」(谷口研語 PHP新書)という本を読んだ.過去の戦闘について,その名前についている地形名で分類して,書いている.地形は,原,川,橋,島,山,峠,畷,狭間,城,その他(表,口,寺社,崎,浜,浦)に分けられている.以下,戦闘名(時代,現在の地名,勝者,敗者)の順で書く.
関ヶ原合戦(1600,岐阜県,関ヶ原町,徳川家康,石田三成)
三方が原の戦い(1572,静岡県,武田信玄,徳川家康)
長篠(設楽ヶ原)の戦い(1575,愛知県新城市,織田・徳川,武田勝頼)
摺上原の戦い(1589,福島県猪苗代町,伊達政宗,蘆名義広)
上田原の戦い(1548,長野県上田市,武田信玄,村上義清)
勢場ヶ原の戦い(1534,大分県山香町,大内義隆,大友義鑑,引き分け)
木崎原の戦い(1572,宮崎県えびの市,島津義久,伊東義祐)
石垣原の戦い(1600,大分県別府市,黒田如水,大友義統)
江古田原の戦い(1477,東京都中野区,太田道灌,豊島泰経)
木曽川合戦(1221,岐阜県各務原市,鎌倉幕府,後鳥羽上皇)
宇治川合戦(1184,京都府京都市,源頼朝,木曽義仲)
富士川の戦い(1180,静岡県,源氏,平家)
湊川の戦い(1336,兵庫県神戸市,新田義貞,楠木正成)
耳川合戦(1578,宮崎県木城町,島津義久,大友宗麟)
姉川合戦(1570,滋賀県長浜市,織田・徳川,浅井長政・朝倉義景)
人取橋の戦い(1585,福島県本宮町,伊達政宗,佐竹・蘆名・岩城・白川)
厳島の戦い(1555,広島県厳島神社,毛利元就,陶晴賢)
屋島の戦い(1185,香川県高松市,源義経,平家)
賤ヶ岳の戦い(1583,滋賀県余呉町,羽柴秀吉,柴田勝家)
山崎合戦(1582,京都府大山崎町,羽柴秀吉,明智光秀)
倶利伽藍峠の戦い(1183,石川県津幡町・富山県小矢部市,木曽義仲,平家)
田原坂の戦い(1877,熊本県植木町,官軍,西郷隆盛)
洞ヶ峠(1582,京都府八幡市・大阪府枚方市,筒井順慶,明智光秀,ここは,進出しただけで日和見していた)
沖田畷の戦い(1584,島原,島津義久・有馬晴信,竜造寺隆信)
桶狭間の戦い(1560,愛知県名古屋市,織田信長,今川義元)
長久手の戦い(1584,愛知県日進市,豊臣秀吉,徳川家康)
一ノ谷の戦い(1184,兵庫県神戸市須磨区,源義経,平家)
千早城(1333,,楠木正成,鎌倉幕府)
稲村ヶ崎(1333,神奈川県鎌倉市,新田義貞,鎌倉幕府)
壇の浦の原平決戦(1185,山口県下関市,源氏,平家)
 他にもいろいろ出ていたが,有名なのだけにした.

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ファスト風土

 「ファスト風土化する日本」(三浦展 洋泉社)という本を読んだ.ファーストフードに掛けて,地方の農村化の問題点を述べている.
 地方については,次のようないろいろな幻想がある.のどかである,子供が自然と親しんでいる.親密な人間関係がある.消費が少ない.
 最近の少年を含む犯罪の多くは,地方都市の郊外で起きている.武富士放火,佐賀市バスジャック,村上市女子中学生連れ去り,須賀川市小学生連れ去り,前橋市女性連れ去り,トリカブト,京都てるくはのるなどである.この原因は,高速道路の整備,地方の開発などにより,地方がすべて郊外化したためである.象徴的には,田圃の真ん中に,ショッピングセンター,ファーストフード店,ディスカウント店,カラオケボックス,テレホンクラブ,サラ金,ラブホテルができた.そのため,故郷喪失,共同性の欠如,均質性,匿名化,悪所の偏在化が起きた.
 このような事件が起きたところに見られるのは,新しくできたバイパスなどの脇に,ヤマダ電機,イオン,ジャスコなどがあり,市の運動公園などである.安くまとまって入手できるような土地があるとことである.田園都市を目指して整備してきたが,その結果が,間違っていたのではないか.
 ここ30年ほどの,指標の変遷が出ていた.
第1次産業(1971>2000)879万人>317
第2次産業 1799>1857
第3次産業 2384>4048
従業員1~2人小売店舗数(1982>2002104万店>60
自動車保有台数(1979>2001)3656万台>7643
舗装道路延長(1973>2000)26.2万km>121.8
舗装率(1973>2000)24.3%>76.4
スーパーマーケット(1979>2001)9310店>24700
パチンコ店(1979>2001)19418店>16801
ゴルフ場(1985>2001)1379カ所>2373
サラ金店舗数(1987>2002)19223>25510
 都市の魅力は,コミュニケーションとコミットメントである.そのための提案をしている.異質な物や人が混在,記憶が重層的に残っている,個人的な店がある,歩ける街を造ることである.
 スローフード,スロー風土というのは,誰が関与してかわかるというのが,本義である.アメリカでは,ピーター・カルソープなどにより,ニューアーバニズムとういのが言われだしているが,そのガイドラインは,自動車だけでなく電車も使う,ミクッスドユース,公共空間重視,ヒューマンスケール,歩けるというものである.

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2006.09.02

乾坤一擲

 「乾坤一擲」(津本陽 総合法令)という本を読んだ.信長,秀吉,家康,早雲,官兵衛などの,戦術,人生観などについて書いてある.
 信長は,闘いの勝敗は戦場に出るまでに7割決まっているといっていた.また,能力主義で地下人でも抜擢した.新しく占領した地域に対する,それまでの閉鎖3原則(橋の破壊,関所の設置,本城へ旅行者を近づけない)を止めて開放政策を取った.1575年5月に長篠設楽原で3500挺の鉄砲で武田勝頼を破ったが,ヨーロッパでの鉄砲の活用の70年前であった.1570年6月に,吃水線上は3mmの鉄板で装甲した世界で初めての装甲艦を作った.イギリスのネルソンの200年前だった.
 秀吉は,強運であった.
 家康は,59歳で関が原で勝ち,天下を取るまでは負け続けていた.

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2006.09.01

団塊の世代

 「団塊の世代だから定年後も出番がある」(布施克彦 洋泉社)という本を読んだ.団塊の世代(1947~49生まれ)が,会社,社会文化,家庭でどう生きてきたか,これからどうすれば良いかを書いてある.
 団塊の世代の前をプレ団塊,後をポスト団塊とし,会社では後と,文化では前と断絶している.家庭では,どちらとも中途半端であるとしている.
 これまで,数でしか語られなかったので,質についての議論が少なかった.基本的には,横並びで,それも中進国的個性である.この世代は,後進国で生まれ,中進国で育ち,先進国で仕事をしてきた.唯一,勝ちと負けを知っている世代である.
 今後は,数を頼りに,上と下を助けるようなことをする必要がある.

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