鉄道
「鉄道のひとつばなし2」(原武史 講談社現代新書)という本を読んだ.鉄道に関するエッセイ集である.
鉄道を趣味とするのは,偏見があるそうだが,最近は女性もこの趣味の世界に入ってきだしているらしい.別のところで聞いたが,テツ子さんというそうである.例として,「女子と鉄道」という本を書いた酒井純子,「ダイヤに輝く鉄おとめ」をJTB時刻表に連鎖している矢野直美などがいる.JR東では,Fプログラムとして女性社員を20%以上にするということを始めている.
讃岐時間,伊予時間,阿波時間,土佐時間という言葉があるそうで,鉄道が発達していなかった四国では,時間にルーズだそうである.
統計的な話が2つ出ていた.1つは,その県にあるどの駅から乗ってもその日の内に東京駅に着ける時間で早いほど東京に出にくい県と定義するものと県境に接する駅の両方に止まる列車の本数を1つの線で2県に隣接する区間数で割ったものを隣接係数として定義したものである.前者では,岩手,北海道,石川,熊本,広島が上位5県で,東京,埼玉,神奈川,大阪,千葉が下位5県である.後者については,東京,神奈川,千葉,埼玉,大阪が上位5県,(北海道),秋田,青森,宮崎,山形,新潟が下位5県である.同じような指標になっているようである.
世界で環状線があるのは,パリ(1862),ベルリン(1877),ハンブルク(1912),大阪(1961),上海(2006),オスロ(2006)であるが,いくつかは環状運転をやめてしまった.山手線は,2005年11月1日で80周年になった.地下鉄を入れると,ロンドン,グラスゴー,モスクワ,北京,ソウル,名古屋などがある.
経営主体が国かどうかで,地図の記号が違うのは,日本だけらしい.
有名な駅弁,駅そばの話も出ている.駅弁では,品川の常磐軒(三島由紀夫の義理の叔母さんの経営だそうである),三島の桃中軒,米原の井筒屋,横浜の崎陽軒,大船の大船軒,横川の荻野屋,千葉の万葉軒,大館の花善などである.現在は,これらは,JR東の関連会社のNRE(日本レストランズエンタプライズ)や,JR東海パッセンジャーズのほうが,目立つようになってしまっている.駅そばでは,30年ほど前に山手線にあったのは,品川の常磐軒,新宿の五平そば,上野の更科そば,神田の田毎と御徒町だけだったそうである.これも,現在は,NREのあじさい茶屋,しながわそば,ちゃぶぜん,ごりやくそば,大江戸そば,JR東日本フードビジネスのあずみなどが多い.
外国の鉄道についても,いくつか出ている.大連で戦前の路線の内,201(大連-沙河),202(興工街-北河口),203(大連-東海公園)の3系統だけが残っている.大連と金石灘の間には,快速電車が走っている.そのほか,ポートランド,ロンドン,台北,香港,深せん,北京などである.ポートランドと大連以外は乗ったことがあるので,懐かしい.大連は,今年乗れるだろう.
鉄道に関連した小説も出ていた.大西巨人,松本清張などである.
女性専用車は,1921年1月から昌平橋と中野間で運転されたが,すぐに廃止された.その後,1947年から1973年まで婦人子供専用車が中央線で運転された.2001年以降,再度,女性専用車が京王線,JR埼京線などで復活した.
鉄道趣味と女装趣味は重なっている人が多いそうである.
鉄道趣味界で有名なのは,宮脇俊三(時刻表2万キロ),種村直樹,川島令三,嵐山光三郎らしい.
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